4-Zone™ インキュベーションと結露防止機能
BioTekの多くのプレートリーダーには温度制御機能が搭載されており、カイネティックアッセイのような温度依存性の高いアッセイに対応できます。
他社のマイクロプレートリーダーには、加熱ブロックとファンを用いて温風を装置内に循環させるという方法を取っているものもあります。しかしこの方法は装置内を温めるのには効果がありますが、一方で、過度の温度変化によりマイクロプレート内の液の蒸発やエッジエフェクトを引き起こします。
BioTekは1996年に自然な温度上昇による庫内の温度コントロールができるユニークで革新的なデザインのインキュベーターを開発しました。BioTekの測定チャンバーは、陽極酸化アルミニウムでできており、熱伝導に優れています。測定チャンバー内で、マイクロプレートは測定チャンバーの上側と下側の近くに配置されます。
上側に2ヶ所、下側に2ヶ所の計4ヶ所に温度センサーを搭載し、プレート内で均一な温度制御が可能です。各発熱体はPID(比例・積分・微分)コントローラーによって独立して温度制御され、4ヶ所全てのゾーンで正確に温度制御します。
4-Zone インキュベーターデザイン
この構造は、特に温度依存性の高いアッセイ(エンドトキシン、長時間のカイネティックアッセイ等)において、一貫性があり効果的であると証明されています。1996年以降のBioTekのほとんど全てのマイクロプレートリーダーにこのデザインが採用されています。
プレートの上側の温度をわずかに高く設定することで、結露を防止します。プレートに蓋をしたままの長時間のカイネティック測定等に対応できます。結露防止機能(Condensation Control™)はBioTekのシングルモード、またはマルチモードプレートリーダーでご使用いただけます。
結露防止機能により、プレートに蓋をしたままでも測定が可能
4-Zone インキュベーションと結露防止機能(Condensation Control™)の特長:
- プレート内の温度のばらつきを最小限に抑え、均一な温度制御が可能
- 液の蒸発やエッジ効果を最小限に抑えることができる
- プレートに蓋をしても結露しない構造
- Gen5ソフトウェア上で温度設定が簡単
この機能は下記の製品でご使用いただけます:
4-Zone インキュベーションと結露防止機能